Fly High Award 募集について


今年度より近畿大学・杉浦麗子先生のご寄付をいただきまして、学生発表賞に「Fly High Award」が加わることとなりました。Fly High Awardでは学生発表賞の優秀者一名に対して国際学会参加費を助成します。以下、概要になります。
 
・審査対象者:学生発表賞口頭発表者のうち希望者
・国際学会参加経費実費を30万円を上限として支援する
・対象となる国際学会は、日本国内で開催されるものも可(with corona 時代であることを考慮)
・受賞者は、次年度にフォーラムでの講演(内容は一年間の研究進展、国際学会参加報告)を行う
 
詳細につきましては添付文書をご確認ください。早い段階で国際舞台を経験することは学生にとって文字通り飛躍のチャンスです。多くの学生の積極的なエントリーを期待しています。ご不明点等ありましたら谷川(tanigawa@hama-med.ac.jp)までお願い致します。
 
また新賞の創設にあたり、杉浦先生より会員の皆様にむけてお言葉をいただいておりますので掲載いたします。

浜松医科大学 谷川美頼
 

 杉浦麗子先生より
 
〜Fly High Awardに寄せて〜
 
この度、酵母遺伝学フォーラムにおいて、若手研究者、特に学生・大学院生による優れた研究発表を顕彰し、その成果を海外へ向けて発信する支援の気持ちを込めて、Fly High Awardを設けることになりました。塩会長ならびに運営委員の皆様のご賛同とお力添えを得て、このような賞を設立していただいたことに心より感謝いたしております。
 
 私が大学院生として初めて参加したアカデミックなミーティングが「酵母遺伝学フォーラム(当時は酵母遺伝学集談会@東京品川きゅりあん)」でしたが、その時に感じた学問的なqualityの高さやインパクトは今でも忘れることができません。テクノロジーや学問体系の変遷を経て、今でも私は、「酵母遺伝学フォーラム」は、質の高い研究成果の発表と密度の濃い質疑応答が、若者を中心に行われる国内随一のミーティングである、と確信しています。
 
また、このフォーラムには「人を育てる」という役割があると思います。私自身もこのミーティングに育てていただき、今日まで長きにわたり、酵母研究を生業としてこれたのも、ひとえに酵母遺伝学集談会〜酵母遺伝学フォーラムのおかげであり、酵母コミュニティー全体に対して大きな御恩を感じております。
 
 このたび「後進育成の一助」になれば、という思いで酵母遺伝学フォーラムにおいて、優れた発表を行った学生に対して「Fly High Award」を授与し、副賞として、国際学会参加費用を支援させていただく運びとなりました。私が大学院生の時代とは異なり、グローバル化が進み、英語のメディアや学習教材が潤沢に手に入る現在、若い研究者が英語でコミュニケーションを行うこと、に対するハードルは低くなっていると思います。しかしながら、国際学会や留学が与えてくれるものは、研究成果を国際舞台で発表するということにとどまらず、「研究を媒介とした生涯の友」を得ることであったり、いかに海外の学生・大学院生が、「サイエンスというものを、自然体で、文化・教養の一部」としてとらえているのか、ということにカルチャーショックを受けることであったりします。
 
 私ごとになりますが、私の父は結婚直後、20代の時に阪大の医学部薬理学研究室で助手を務めており、当時海外から留学のオファーがあったそうなのですが、親戚中を駆けずり回っても、渡航費用を集めることができず断念し、風呂場で声を殺して泣いていた、と母から聞いております。父の思いも引き継ぎつつ、今回のAwardにより、一人でも多くの、優秀な意欲のある学生が、海外での武者修行へ旅立つ支援ができればと心より願っております。また、この賞が優れた酵母研究を海外に発信することにも寄与できれば望外の幸せです。
 

 杉浦 麗子
 
Fly High Awardご案内ダウンロード先:
/web-box/upload/info2022/2022_FHA.docx